アメリカン・メディア
601号    2010年04月16日    編集:テレビ朝日アメリカ・インク

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アメリカン・メディアウッズ復帰戦「マスターズ」に全米が注目

アメリカン・メディア米連邦控訴裁がネットの中立性を否定

アメリカン・メディアアイパッドにメディアも熱い視線

アメリカン・メディアCNN、10年1Qの視聴率が悲惨な結果


ウッズ復帰戦「マスターズ」に全米が注目

 男子ゴルフ今季メジャー初戦のマスターズ・トーナメントが4月8日から4日間にわたり米ジョージア州のオーガスタで開催された。不倫騒動で今シーズンの試合出場をすべて自粛していたタイガー・ウッズ選手が初登場、ゴルフファンはもとより全米のメディアが注目した。


予選ラウンドはスポーツ専門局ESPNが独占放送したが、第1日目のウッズ選手のティーショットだけは、通常の番組をマスターカットして放送する熱の入れようだった。予選ラウンドは週日午後4時(米東部時間))からの放送にもかかわらず、約500万人がチャンネルを合わせ、ケーブル局が放送したゴルフ中継番組の中で、過去最高の視聴者数を獲得した。


また、CBSスポーツは名物ホールといわれるいくつかのホールの模様をインターネット上で生配信したが、このサイトへのユニーク・ユーザー数が予選ラウンド初日、55万件超を記録。絶大な人気を誇る全米大学体育協会(NCAA)主催のバスケットボール競技「マーチ・マッドネス(3月の熱狂)」の決勝戦に匹敵する人気を博した。ちなみに、このサイトへの接続は、オフィスからのものが大半だった模様。AP通信は、「ウッズ選手の復帰戦は、テレビ界の一大イベントになったのは間違いない」と伝えている。また、米全国紙USAトゥデーは、各テレビ局が試合中、ウッズ選手の不倫問題には一切触れなかった点を強調、ウッズ選手を暖かく迎えたことを指摘している。


さて、試合は、最終ラウンド2位から出たフィル・ミケルソン(米国)が4年ぶり3度目の優勝を果たした。ウッズ選手もショットが乱れる中、なんとか踏みとどまり、5打差の4位で終えた。最終ラウンドを独占放送したCBSの最終日視聴率は12%(シェア25%)と9年ぶりの高視聴率を達成。ちなみに、これまでのマスターズ最高視聴率は、ウッズ選手が初優勝した97年の15.8%(シェア32%)。


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米連邦控訴裁がネットの中立性を否定

米最大のケーブルテレビ(CATV)事業者で最大のブロードバンド(高速大容量)通信プロバイダーでもあるコムキャストが、同社のブロードバンド網に対する特定サービスのアクセスを制限したのは違法だとする米連邦通信委員会(FCC)の停止命令に待ったがかかった。米連邦控訴裁判所は4月6日、FCCにはインターネットを利用するすべてのユーザーを平等に扱うとした「インターネットの中立性」(以下、ネットの中立性)の規則を課す法的権限はないとする判決を下したからだ。コムキャストなどがかねてから主張してきた、「大容量を消費する業者がインターネットの帯域をただで利用することは不当。ネット上の交通渋滞を引き起こし、一般利用者によるアクセスを著しく妨げることにもつながる」などとする言い分を認めたかたちだ。


コムキャストは2008年、大容量ファイル共用サービス「BitTorrent(ビット・トレント)」のアクセスを制御したとされる問題で、FCCから制御を解除するよう命令を受けていた。FCCは、「インターネット・プロバイダーが、アクセスできる業者をコントロールすれば、消費者の利益を損なわれる。ネット上ではすべてのコンテンツが受け入れられるべきだ」と主張、ネットの中立性を促してきた。


控訴裁の判決に、ユーチューブを傘下におくグーグルやマイクロソフトなど、様々なネット企業から、「技術革新などを阻止することにつながる規制だ」などと反発が出ている。コムキャストなどが、「ネットにただ乗りしているコンテンツ・プロバイダーなどには一定の使用料を課すべきだ」との考えを示していることにも警戒感を隠し切れない様子だ。


一方、消費者団体などからは、今回の控訴裁の判断が、”開かれたインターネット“の否定にもつながるほか、連邦政府が推進しようとしているブロードバンド(高速大容量)通信網の整備計画にも影響を与えるとして、懸念の声が上がっている。今後は、オバマ政権の意向を受けて、議会でネットの中立性を義務付ける法律策定の動きが活発化する可能性もあるが、野党の反対も予想され先行きは不透明だ。  


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アイパッドにメディアも熱い視線

 米アップル社は4月3日、新型マルチメディア端末「iPad(アイパッド)」を米国内の直営店などで一斉に発売した。ニューヨーク・マンハッタンの五番街にある店の前には、数日前から並んだ人も現れたが、その模様も含めニュース専門局が逐一報道するなど、ちょっとした社会現象になった。中には時差の関係で一足早く購入できるニューヨークにカリフォルニア州からわざわざやってきた若者も現れ、同商品に対する関心の高さをうかがわせた。

アップルによれば、発売日には、予約販売も含め米国内で約30万台強のアイパッドが売れ、好調なスタートをきった。米有力調査会社「フォレスター・リサーチ」では、初年度の売上台数を300万台と予測しているが、別の調査会社「iSuppli(アイサプライ)」では、710万台、2012年までには2010万台に達するとの見方を示している。


各メディア企業もアイパッド人気に乗り遅れまいと必死だ。画面が大きく見やすいこともあって、テレビ番組や映画の視聴、さらには新聞や雑誌の閲覧にも向いているとされ、各社が一斉にアイパッド用のソフト開発に着手した。発売当日までにソフトを開発した社は100社にも上るという。インターネット経由でテレビ番組や活字媒体のコンテンツが取り込めるが、電子書籍が初日だけで25万冊以上もダウンロードされた模様で、電子書籍市場に新風を巻き起こす可能性もある。出版大手ペンギン・ブックスの最高経営責任者ジョン・マキンソン氏はワシントン・ポスト紙に、「アイポッドは、消費者にコンテンツの有料モデルを受け入れてもらえる絶好機を提供してくれるのではないか」などと、大きな期待を寄せている。


CBSコーポレーションやウォルト・ディズニーなどは傘下のテレビ番組を無料提供することにしたが、番組数を限定し、将来的には有料化も視野に入れている模様だ。購読者数の減少に悩む雑誌や新聞業界も専用ソフトを用意。アイポッド人気に乗じ、新たな読者の獲得をめざしている。


アイパッドは、ほぼB5大の大きさ。画面に指で触れて操作ができるタッチスクリーンを採用。高機能携帯電話「スマートフォン」とノート型パソコンの中間に位置づけられている。最低価格は499j(約4万5000円)。4月末には第3世代携帯(3G)対応で記憶容量の大きい最上級機種が829j(約7万4700円)で発売される予定。  


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CNN、10年1Qの視聴率が悲惨な結果

?米ニュース専門局CNNテレビがスランプに陥っている。特に広告収入の要、プライムタイム枠の番組の視聴率が悲惨な状況で、今年1-3月期の同枠の番組の視聴率が軒並み前年同期比半減している。同期には、ハイチやチリの大地震といった本来ならCNNが強さを発揮するニュースがあったにもかかわらず、低調な結果に終わってしまった。一方、保守系ニュース専門局Foxニュース・チャンネルは同期、四半期ベースでは過去最高視聴率を記録し一人勝ちの様相を呈している。こんなCNNの苦悩ぶりを、ニューヨーク・タイムズ紙は、「視聴率の急激な下降傾向に歯止めがかからない状況に陥っている」と評している。


プライムタイムの番組を見ると、看板トーク番組「ラリー・キング・ライブ」(米東部時間午後9時)が特に不調で、同期の視聴者数は77万1000人と、前年同期比43%もの減少。


また、もう一方の看板番組「アンダーソン・クーパー360°」も不調だ。同番組の視聴者数も前年同期比42%減少したほか、報道番組で広告主が重要視する視聴者層(25〜54歳)の視聴者数は、前年同期比46%とさらに落ち込んでいる。


CNN首脳陣は、「プライムタイムの司会者の交代は考えていない。編成方針(中立報道)にも何らの変わりはない」と強気の姿勢を崩していない。しかし、専門家からは、「CNNには新しいアイデンティティーが求められている」(ニューヨーク大学ジャーナリズム科、ジェイ・ローゼン教授)、「より個性的で、はっきり物事が主張できる大物司会者を登用するべきではないか」(バニティー・フェア誌編集委員、マイケル・ウォルフ氏)などと、抜本的な改革を呼びかける声が続出している。 


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