訴追が取り下げられる可能性も出てきました。
性的暴行などの罪に問われた
ＩＭＦ・国際通貨基金の前専務理事、
ストロスカーン被告の自宅軟禁が
解除されました。
理由は、被害女性の証言の信憑性です。
ドミニク・ストロスカーン被告（62）は、ニューヨーク市のホテルで女性従業員（32）に性的な暴行を加えたとして正式に起訴されていました。きょうの法廷で検察側は、女性従業員の証言に疑いが出てきたと申し立て、
これを受け裁判所はストロスカーン被告の自宅軟禁の解除を決めました。
検察側は閉廷後の会見で『捜査の進捗に従い、女性の証言の信憑性に問題が出てきた』と説明。
記者からの質問は一切受け付けず、硬い表情でわずか数分間で会見を打ち切りました
これに対しストロスカーン被告の弁護人は『正しい方向への最初の、そしてとても大きな一歩だ』と
検察側とは対照的に、まるで無罪判決を勝ち取ったかのような余裕を見せていました。
ストロスカーン被告は一時フランスの次期大統領と目される程の有力政治家でした。
しかし今後、検察側が訴えを取り下げた場合に、どこまで政治生命を取り戻すことが出来るかは不透明です。
＜ＮＹ支局 山野孝之＞