テレビ視聴、動画に押される――2018年ニールセン調査

 

 調査会社ニールセンの米国世帯2018年総合視聴報告がまとまった。

 

・インターネット可能な結線TV保有世帯率  68%(昨年63%、以下同)

・スマートTVの保有世帯率  41%(32%)

・ネットフリックスやHulu、Amazonなどの動画配信契約世帯  67%(61%)

・ケーブルTV契約世帯  76.4%(80.4%)

・TVの1日あたりライブ視聴時間  3時間44分(3時間54分)

・同、タイムシフト視聴時間  30分(29分)

・結線TVやスマートTVによる月間の動画視聴時間  29分(21分)

・スマートフォンでの動画視聴時間  2時間31分(2時間14分)

・成人の1日のTVライブとタイムシフト視聴  4時間13分(4時間25分)

・同上(65歳以上)    6時間51分(6時間52分) ▲1分

・同上(50歳から64歳)  5時間29分(5時間37分) ▲8分

・同上(35歳から49歳)  3時間34分(3時間48分) ▲14分

    35歳から49歳のスマホ動画視聴時間  3時間01分(2時間43分)

・同上(18歳から34歳)  1時間51分(2時間14分) ▲23分

    18歳から34歳のスマホ動画視聴時間  2時間50分(2時間27分)

 

テレビ視聴時間がもっとも多いのは変わらないが、明らかにインターネット結線デバイスとスマホでの視聴に移行してきている。ほぼ7割の世帯が配信動画が見られるデバイスを所有し、同じくほぼ7割がSVODを利用している、ということが拍車をかける環境となっている。

 今後Disneyやタイム・ワーナーなどが動画配信を始めることによって、この傾向にはさらに弾みがついていくことが予想されるが、ニールセンの調査によればコンシューマーが求めているものは以下のようなものだ。

 

 

多様な動画コンテンツ        57%

使い勝手の良いテクノロジー     56%

映画へのアクセス          52%

観たいコンテンツのサーチ、アクセス 51%

ローカル番組へのアクセス      43%

録画とコントロールプレイバック   39%

特別なネットワーク番組へのアクセス 38%

ライブ・スポーツへのアクセス    35%

 

また、どういう番組を見ているか、という問いへの回答は以下の通り。

 

「かつて放送でよく見ていたコンテンツを動画配信で見ている」67%

「家族や友人に勧められたコンテンツ」66%

「番宣やウェブで知ったコンテンツ」59%

「再視聴」52%

「動画配信ウェブ上の推薦コンテンツ」48%

「ソーシャルメディア上の推薦コンテンツ」42%

「雑誌などの広告でひかれたコンテンツ」34%