ペルー日本大使公邸跡地 売却へ

弾痕を覗くと赤い花をつけた木が見えた 撮影・山野孝之
弾痕を覗くと赤い花をつけた木が見えた 撮影・山野孝之
1996年に発生したペルー日本大使公邸人質事件で、

長く買い手がつかなかった公邸の跡地にようやく売却される可能性が出てきた。

 人質立てこもり事件の舞台となった大使公邸跡地の壁には、まだ銃弾の跡が残っています。壁の向こう側は更地だが、金網は破れたまま。

14年前から時間が止まっているかのようだ。
跡地と隣に住む女性は「門が閉じられたままで嫌な事件を思い出すし、金網が破れてまるで要塞みたいだ」と不満を訴える。

  1996年12月に発生した人質事件は、4カ月後に軍が突入し、人質1人と兵士2人、そしてゲリラ14人の合わせて17人が死亡した。

跡地には「ゲリラの幽霊が出る」といった噂が立つなどして、6223平方メートルの一等地に
なかなか買い手が着かなかった。
 しかし、現地の日本大使館によると最近になってようやく跡地の購入希望者が現れ、
交渉が始まっている。14年経ってようやく売却される可能性が高まっている。
数年前には、地元自治体から公園にする計画が持ち上がったが、
日本の国内法で国有財産の寄付が禁じられているため実現していなかった。
玄関ドアの弾痕
玄関ドアの弾痕
主なきまま14年。監視カメラは何を見てきた?
主なきまま14年。監視カメラは何を見てきた?