番組制作費が高騰

 米国では、テレビドラマやコメディに加えて、NetflixやHulu、Amazonなどのオリジナル作品の動画配信の制作が盛んになったことで、ドラマやコメディ・ショーの制作費が高騰している。
 “Variety”(9月26日)によれば、タイム・ワーナー系ドラマ専門ケーブルチャンネルHBOの大ヒット作品『ゲーム・オブ・スローンズGame of Thrones』の最終シリーズは1話(60分)の制作費が1500万ドル(約16億5000万円)に達したという。これほど評価が高く人気のある作品でなくとも、いまや動画配信のオリジナルドラマの制作費は一時間作品で1本500万から700万ドル(約5億5000万円、7億7000万円)となっている。
 

続きを読む

FOX、ローカル局の深夜帯をニュース情報番組へ

FOXのローカル局28局を束ね、米国内の約1億4000万TV所有世帯の37%をカバーするFOX Television Stations Groupが、深夜帯の編成戦略を大き変えた。FOX系列では、23時以降の深夜帯は、他局と対抗するためにシンジケーションSyndicationと呼ばれる、ハリウッドのさまざまな制作プロダクションが作るコメディー・ドラマやコメディー・ショーが中心だった。しかしフランク・シーチャFrank Cicha番組担当上級副社長は「そういった時代は終わった」として、今後はそれぞれのローカル局がニュース情報番組を制作・放送する、と発表した。FOX TSGにはニューヨーク市、ロサンゼルス、シカゴ、ダラス、サンフランシスコ、ワシントンD.C.、ヒューストンなどの大都市のローカル局が含まれている。
シーチャ上級副社長は「こうした局が将来も存在していける唯一の方法は、昼も夜もライブにこだわることで、その場になくてはならないことだ」と語っている。

続きを読む

ニュース情報源はTV50%、Online 43%、新聞18%

米国内では、ニュース情報は「TVから」と答えた人が50%でもっとも高いものの、「Onlineから」も43%に増加し、去年に比べ、TVとOnlineの差が19ポイントから7ポイントに縮まっていることが、PEW Research Centerの調べでわかった。ちなみに「ラジオから」は去年と変わらず25%、印刷された新聞は20%から18%へと減っている(表1参照)。この調査では「TVから」には、ローカルTV、ネットワーク、ケーブルTVも含まれている。

続きを読む

Apple、ハリウッドの老舗スタジオを買収か

動画配信への参入を表明したITの巨人Appleが、ハリウッドの老舗スタジオであるカーヴァー・スタジオCulver Studiosの買収に乗り出すとのではないか、と見られている。
カーヴァー・スタジオは1918年の創設で、サイレント時代からハリウッド映画を支えてきた。ヴィヴィアン・リーとクラーク・ゲーブルの『風と共に去りぬ』や、ヒッチコック監督の『レベッカ』などが撮影されたハリウッドでもっとも伝統あるスタジオのひとつだ。
Appleは作品のライツを買い取って配信するのではなく、あくまでもオリジナル作品の制作、配信にこだわっていて、10億ドル(約1100億円)の年間予算をオリジナル作品に充てるとみられている。最低でも12本のオリジナル番組を制作する予定だ。
ハリウッドの制作エージェントによれば「Appleは目覚めた。そして『本気でやる』と言っている。2、3年前とは大きな違いだ」と、Appleの「本気度」を証言している(”The Financial Times”, 1 Sep.)。

続きを読む

Apple、Googleも動画配信へ

米国では動画配信Video streamingが市場獲得競争の主戦場となっていることは、すでに何度か伝えているが、Apple、Googleも動画配信へ本格的に乗り出す計画を進めている。これでFacebookを含めて(8月16日付レポート参照)、デジタル・テクノロジーの三大企業が動画配信に進出することになる。エンターテインメントの巨人Disneyの参入決定とともに、動画配信市場での競争がますます激しさを増していくことは確実だ。(”The New York Times”, Aug. 20.付など)
 Appleはオリジナル作品制作にトータル10億ドル(約1100億円)の予算を組んでおり、Googleはドラマ1本あたり300万ドル(約3億30000万円)を計上している。
 これは、Netflix やAmazon、Huluなどの先行する動画配信が圧倒的な進撃を続けるなかで、動画配信市場に乗り遅れまいとする企業戦略だ。

続きを読む