長期タイムシフト視聴の可能性は?――35日測定で14%アップ

米国の調査会社ニールセンによると、米国内では視聴者のタイムシフト視聴がますます強まっていて、これに合わせて、より長い期間で視聴率を計測した場合、明らかに伸びが見られたと言う。
 アメリカの視聴率指標ではC7(番組放送後1週間にわたるCM視聴率)がCM料金の設定に取り入れられているが、新シーズンのプライムタイム番組の宣伝とCMの予約販売を交渉する重要イベント「アップフロント」に向けたプレス・プレゼテーションで、ニールセンは、35日視聴測定の結果を発表した。
 たとえばABCの人気コメディ”Modern Family”の2月の番組を35日視聴(番組放送当日を含めた35日)で計測したところ、通常のC7に比べて14%アップとなったと言う。NBCのドラマ”This Is Us”、CBSの10年近く人気の続くシチュエーション・コメディ”Big Bang Theory”も、それぞれC7の数字より13%増加した。

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Amazon、制作費に45億ドル(約5040億円)を投下――

JPMorganの調査によると、Amazonは2017年中に制作費として45億ドル(約5040億円)を、コンテンツ制作に投入する計画だという。
 AmazonのCFOブライアン・オルサフスキーBrian Olsavskyは昨年、Amazon Prime Video のオリジナル作品を3倍に増やし、コンテンツ制作には2倍の資金を投下すると言っていたが、ほぼそれに沿って計画をすすめている。
 そのAmazonも、60億ドル(約6720億円)を今年のコンテンツ制作費とするNetflixには及ばないが、コンテンツ制作分野での主要なプレーヤーとなることは確実だ。ちなみに昨年の制作費では、スポーツ専門ケーブルチャンネルのESPNがスポーツ権料の高騰によって73億ドル(約8176億円)とトップを走り、3大ネットワークのNBCは43億ドル(約4816億円)、CBSは40億ドル(約4480億円)となっている。

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NBC、2018年冬季五輪の戦略を決定

来年のピョンチャン五輪まで1年を切った。米国内で五輪の独占放送権を持つNBCが、放送の基本方針を決めた。その中でも注目を浴びているのが、米国内の五輪放送史上初めて、ニューヨークなどの東海岸からロサンゼルスなどの西海岸まで、五輪競技を全米でライブ放送することだ。
 アメリカには国内に3時間の時差があることから、これまで東海岸の視聴者を中心に組み立てられた五輪番組では、東部と中部地域は五輪をliveで視聴できたが、全視聴者数の20%を抱える西海岸ではdelayによる放送だった。これをNBCは、基本的にすべてliveで放送していく方針に転換した。その背景には、視聴率の低下をいかに食い止めるかという戦略がある。
NBCが独占放送した昨年のリオ五輪の米国内の平均視聴数は、17日間平均で2540万と、2012年のロンドン大会に比べて18%のマイナスだった。その一因として、テレビ放送以外のPCやスマホでの視聴が増えたことが指摘されている。

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【トランプ政権を動かす大富豪――データ・サイエンスの政治学】

恒例の経済誌”Forbes”の2017年版資産者ランキングが発表され、米国のトランプ大統領が、2016年の336位から544位へと大きく順位を下げたことが伝えられた。
 いま、アメリカのメディアでは、そのトランプ政権誕生を支えた「影の大富豪」とその活動が話題になっている。極端なメディア嫌いとして知られる投資家ロバート・マーサー氏Robert Mercerの活動だ。
 マーサー氏は1946年生まれで、コンピュータ・サイエンスを専攻し、IBMで現在のAI(人工頭脳)につながる、「革命的」と言われた言語プロセッシングを開発した。その後、金融マーケットで独自のアルゴリズムalgorithmを駆使してトレードを展開するヘッジファンド〈ルネサンス・テクノロジーズ Renaissance Technologies〉の共同CEOとなった後、ウォールストリートで最も成功しているファンドと呼ばれる〈メダリオンMedallion〉を設立した投資家だ。その運用額は550億ドル(約6兆1600億円)を超えると推定されている。

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【米国デジタル広告市場、2017年は前年比16%の伸びを予想】

eMarketerの調査(3月14日)によると、2017年の米国でのデジタル広告市場は前年比16%増、総額で830億ドル(約9兆2960億円)に上る見込みだ。デジタル広告市場を牽引するのは今年も検索広告(search  AD)マーケットの巨人Googleと、display、mobileマーケットを席巻するFacebookで、Googleは前年比15%、Facebookは32%の広告収入増を予想しており、米国内デジタルマーケットでのGoogleのシェアは40.7%で、Facebookのシェアは19.7%に伸びるとみている。
 Facebookはdisplay Adの分野では全米の39%とトップのシェアを誇るが、今後record 、live双方のVideo contentsに注力することによってさらにユーザーを増やすとみられている。
 注目されているのは、mobile displayを唯一の広告ビジネスとしているSnapchatで、2017年の広告収入見込みは前年比158%の7億7000万ドル(約862億円)。2年後の2019年にはおよそ3倍の22億ドル(約2464億円)が見込まれている。

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