ペルー大統領選 ウマラ候補勝利宣言 ケイコ候補敗北濃厚

『我々は明らかに勝利した』左派で元軍人のオジャンタ・ウマラ候補(48)が

涙をこらえるようにして会見した。これに先立ってケイコ・フジモリ候補(36)も

会見し『我々はペルー国民の意思を尊重します』と事実上、敗北を認めた。

 

ペルー選挙管理事務所の発表によると、開票率84%で、ケイコ・フジモリ候補(36)の得票は4927%、対抗馬のウマラ候補は507%で、ウマラ候補がおよそ15ポイントの差をつけて過半数を制している。

ケイコ候補は、首都リマと北部で支持を固めたが、貧困層からの支持を獲得したウマラ候補が競り勝った。

 

 ウマラ候補は、「独裁と汚職の追放」を繰り返し強調し、汚職でも訴追され、市民虐殺で有罪が確定したフジモリ元大統領とケイコ候補とのつながりを有権者に印象付けることに成功した。

 

 さらに、好調なペルーの経済発展から取り残されたと感じている貧困層に対し、エネルギー産業を国有化してガス代を下げると公約し、広範な地域で支持を獲得しました。

 

 ウマラ候補は、反米左派のベネズエラのチャベス大統領から資金援助受けていると報じられている。7月末の就任後、企業の国営化など急進的な経済政策の変更を行うかどうかで年率8%前後の成長を続けるペルー経済に影響を与える可能性もある。

 

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リマ 山野孝之