ケイコ敗北宣言・ウマラショックでリマ市場暴落

南米ペルーの大統領選挙は大接戦の末、フジモリ元大統領の長女・ケイコ候補が敗北を宣言した。

左派ウマラ候補の勝利を受け、ペルーの株式市場は6日、暴落した.



 「ウマラ候補の勝利を認め、祝福します。そして、幸運を祈ります」
ケイコ候補は、ウマラ候補に3ポイント以上の差をつけられた。

 

 一方、選挙結果を受け、ペルーの株式市場は開始から鉱山会社の株を中心に最大で15ポイントも暴落し、終日取引が中止した。勝ったウマラ候補が国による鉱山の管理を訴えたことを警戒したものとみられる。取引中止は2008年のリーマンショック以来で、左派のウマラ政権誕生への不安が早速、噴出した形となった。リマ株式市場は、「混乱を収拾するため経済大臣の早期任命」を求める声明を出した。

 

 年率8%前後の成長を誇ったペルー経済を減速させてしまうのかどうか、

ウマラ候補の経済政策に注目が集まる。

 

 

リマ 山野孝之