子供同士だから伝わること。

Colony-Oak小学校5年生のクラス
Colony-Oak小学校5年生のクラス

心打たれる取材がある。


東日本大震災の被災地で日々頑張る子供たちを励ましたいと、アメリカの小学生たちが手紙を書いた。取材先は、サンフランシスコ郊外Ripon市にあるColony Oak Elementary School。5年生のクラスを中心に、約200通の絵手紙が集められた。

 

年中晴天のカリフォルニアで住む子供達らしく、赤や青、黄色といった目にも鮮やかな色使いが目立つ。

A4サイズの紙いっぱいに描かれた海や太陽、大きな地球。中には日の丸と星条旗が手をつないでいるものもある。「今は本当に大変なときだけど、この手紙を読んでどうか少しでもみんなの気持ちが楽になりますように。」「みんなの無事を心から祈っています。君たちが必要なものが全部揃っていればいいんだけど・・・。」10歳~11歳の彼らがそれぞれ、被災者が置かれた状況をじっくり考え、自分達の言葉で書き綴った手紙の数々。

 

取材を続ける中で特に印象に残ったのは、インタビューした一人の女の子の言葉だった。 「お金を集めて、被災地で役に立ててもらうのも大事だけど・・・。被災者のみんなが笑顔を取り戻せるよう、自分たちの手紙や絵を通して励ませれば嬉しいです。」 義援金や物資寄付、救助隊派遣など、国レベルの被災地支援は当初多く報じられていた。 

見てるだけで楽しくなるカラフルな絵、純朴な子供達の思いやりいっぱいの言葉が書かれたこれらの手紙は、国レベルのそれとは形が全く異なりながらも、ある意味大きな支援であり、震災で困難な生活を強いられた被災地の子供達の心に、強く響く気がした。

 

 遠く海を越えて、子供達の心に真っ直ぐ語りかけるであろうこれらの手紙をきっかけに、被災地の子供達と、Colony Oak小学校の子供達の交流がこの先ずっと長く続いていけばと、切に願った。

 

 【LA】Leo Yang 震災関連

それぞれの思いを手紙に・・・。
それぞれの思いを手紙に・・・。
みんな素直で純朴そのもの。
みんな素直で純朴そのもの。