南米ブラジルで11日、リオデジャネイロとサンパウロを結ぶ
高速鉄道計画の入札が行われたものの、
参加者がないまま締め切られました。
ブラジル政府は今後の入札方法の変更を発表しました。
ブラジルの高速鉄道計画は南半球最大の都市サンパウロと(正確にはカンピーナス)リオデジャネイロとの間、全長510キロを最短80分で結ぶ計画で2017年の開業を目指しています。日本の企業連合をはじめ、ドイツ、フランスや韓国、中国など7カ国が入札への参加を検討しています。
しかし、現地時間11日午後2時の締め切り時間までに参加者はなく入札は不調に終わりました。各国とも、乗客数など需要の予測が過大で採算が取れないとして計画の見直しを求めていました。
入札の不調を受けて、ブラジル国家陸運庁のフィゲイレド長官は今後の入札を、高速鉄道の技術と車両の運行を担当する第一段階と、線路や駅などの建設を請け負う第二段階に分けて行うと発表しました。ただ、路線や運賃の上限は変えないとしています。第一段階の入札は年内に、第二段階の入札実施は来年になるとしています。
入札は、これまで去年11月と今年4月の2回にわたって延期されています。地元メディアはブラジル政府が、計画見直しへの世論を作るために参加者がいないままあえて入札を強行したと報じています。入札方法の変更が日本企業団に有利に働くかどうかは不透明です。 止