南米チリの鉱山から奇跡的に救出された
作業員33人のうち31人がチリ政府に対し
日本円で1人あたりおよそ4300万円、
総額13億円余りの損害賠償を
求める訴えを起こしました。
作業員は去年8月、チリ北部の銅鉱山の
地下700メートルに閉じ込められ
69日後に世界中が見守る中、33人全員が救出されました。
訴えを起こしたのはこのうち31人で、
政府が鉱山の安全管理を監督する責任を
怠ったとして77億5000万ペソ、日本円でおよそ13億2000万円の
損害賠償を求めています。
作業員側は、訴訟の目的は金銭ではなく
同じような事故の再発防止だとしています。
チリのピニェラ政権は去年10月の救出作戦で
大統領が作業員1人1人をみずから出迎えた際は、
支持率が60%を超えていましたが、
最近は30%台と低迷しています。
<写真・文 NY支局 山野孝之>