奇跡の救出劇から9ヶ月 作業員が国を提訴

南米チリの鉱山から奇跡的に救出された

作業員33人のうち31人がチリ政府に対し

日本円で1人あたりおよそ4300万円、

総額13億円余りの損害賠償を

求める訴えを起こしました。

リーダー ルイス・ウルスアさん 2010年10月
リーダー ルイス・ウルスアさん 2010年10月

作業員は去年8月、チリ北部の銅鉱山の

 地下700メートルに閉じ込められ

 69日後に世界中が見守る中、33人全員が救出されました。

訴えを起こしたのはこのうち31人で、

政府が鉱山の安全管理を監督する責任を

怠ったとして775000万ペソ、日本円でおよそ132000万円の

損害賠償を求めています。

 

 

ピニェラ大統領 2010年10月
ピニェラ大統領 2010年10月

作業員側は、訴訟の目的は金銭ではなく

 同じような事故の再発防止だとしています。

 チリのピニェラ政権は去年10月の救出作戦で

 大統領が作業員11人をみずから出迎えた際は、

 支持率が60%を超えていましたが、

最近は30%台と低迷しています。

 

 

<写真・文  NY支局 山野孝之>