ウマラ大統領が就任 ペルーも左派政権に

ペルー大統領選でフジモリ元大統領の長女・ケイコ議員を破った

元軍人のウマラ氏が28日、大統領に就任しました。

「富の独占と貧困を完全に無くす」と演説しました。

 

左はブラジルのルセフ大統領
左はブラジルのルセフ大統領

ウマラ大統領就任演説で『富の独占と貧困を完全に無くし、我々の歴史の基礎を作るために、ペルーの発展のために持てるエネルギーの全てを捧げます!』と宣言しました。元軍人で左派のウマラ大統領は当初、エネルギー関連企業の国有化などを主張していましたが大統領に当選後は、社会主義的主張を弱め、中央銀行総裁も留任するなどして、従来の経済政策の継続を強調しています。当初は、急進左派のベネズエラのチャベス大統領との親密さが報道されましたが、最近は、中道左派のブラジルのルーラ元大統領への接近ぶりが報じられています。これで南米の主要国のうちコロンビアとチリ以外は左派政権となり、ブラジルを中心とした政治的、経済的な結びつきが強まる可能性がありま。

 

<NY支局 山野孝之>