米国の雇用が危ない。突然の人員削減

気になるデータが発表されました。米国の転職あっせん会社、チャレンジャー・グレー・アンド・クリスマスのまとめでは7月に発表された米企業の人員削減数は約6万6000人で、6月に比べ60.3%増加、前年同期比でも59.4%増えました。

 

前月比での増加の度合いは2010年3月以来、1年4カ月ぶりの高水準です。

同社の発表資料の冒頭には「突然で予想もしなかった民間部門の事業縮小」とあります。雇用を見つめるプロも景気が急激に冷え込んでいることを実感しているようです。リーマン・ショックを経験した企業は、早め早めにコスト削減をします。今回も事業所の閉鎖が相次ぎ、人員削減数が増えています。ロッキード・マーチンなど主要企業が大規模なレイオフに踏み切っています。

業界別では、これまで雇用が安定していた製薬や小売り、コンピュータが上位に来ています。