NRC委員「福島の事故は予測できたはず」

福島第一原発の事故について、アメリカのNRC=原子力規制委員会の委員は「予期できたはずだ」と日本の対策の不備を厳しく批判しました。

 

NRCのアポストラキス委員は3日の講演で、高さ10メートルを超える津波は全世界でこの10年に2回発生しているとして、福島の事故は考えられない事態ではなかったと強調しました。また、およそ1000年前、東北地方で起きた地震と大津波を引き合いに出して、研究者が警告していたにもかかわらず、日本の担当当局はこれを無視し続けたと強く非難しました。そのうえで、「アメリカでこうした警告を軽視して同様の事態が発生したら、NRCが厳しく糾弾することになるだろう」と述べました。