火星に生命誕生に欠かせない
「液体の水」が存在する可能性を示す
初めての有力な証拠が見つかりました。
NASAが公開した火星探査機マーズ・リコネサンス・オービターが撮影した画像には、
火星のクレーターの斜面に筋上の模様が映っています。NASAは、筋が火星の春から
夏にかけて現れ、冬の間は消えることから、地中の氷が溶けて流れている可能性が高いとしています。
火星の気温は、ほとんどが氷点下ですが、夏の赤道付近では20度を超えることもあります。
今回撮影されたのは、南半球の中緯度地域で、気温が低いと考えられることから、
水は極めて塩分の高いシロップの状態で流れていると見られています。
同じような筋は、7箇所で確認されましたが、NASAはほかにも20から30箇所に
存在する可能性があるとしています。
NASAは、「今回の成果で、火星への有人探査の重要性が改めて確認された」と強調しています。
<NY支局 山野孝之>