【Trivia】ペットボトルに課金されるBottle Depositとは?

これは先日、ペットボトルに入ったミネラルウォーターを買ったときのレシートです。商品自体の値段は59セント、それに消費税が5セント、おまけに「Bottle Deposit」として5セント加算され合計69セントとなっています。

 

そこでTrivia!

飲料水を買った時に支払ったこのBottle Depositとは一体何でしょうか?

 

現在、この容器保証金制度を施行している州で、ミシガン州では10㌣、その他の州では5㌣の保証金を支払わなければいけません。缶や瓶、ペットボトルには写真のように5㌣、10㌣と記載されています。
現在、この容器保証金制度を施行している州で、ミシガン州では10㌣、その他の州では5㌣の保証金を支払わなければいけません。缶や瓶、ペットボトルには写真のように5㌣、10㌣と記載されています。

答えは 容器の保証金です。

メーカー側が1本5セントの容器の保証金を預かり、使用後のボトルを返還すれば返金してもらえる仕組みになっています。(州によっては10セントも)

容器の保証金制度は日本でも取り入れられている制度なので皆さんご存知だと思います。

 

アメリカでは現在、カリフォルニア、コネチカット、グアム、 ハワイ、アイオワ、メイン、マサチューセッツ、ミシガン、ニューヨーク、オレゴン、バーモントの計11州のみがこの容器保証金制度を制定しています。Container Recycling Institute(米容器リサイクリング協会)によると、州によって大きさの制限が違うなど少しルールは異なりますが、飲料水の容器全般、缶、ペットボトル、びんすべてが対象となっています。なぜ飲み物の容器だけに限定されているのかというと、容器に入った飲みものの三分の一が家ではなく外出先で消費され、リサイクルされにくい状況にあるためだそうです。飲み物の容器はごみ全体のなんと40-60%も占めるそうです。

 

ビール瓶などは、ほぼ100%が回収されている(サッポロビール・ホームページ)日本とは大分事情が違います。

 

Container Recycling Instituteウェブサイトより
Container Recycling Instituteウェブサイトより

ところで、アメリカではその昔、ビールや飲料水の容器は再利用が可能なびんが主流でした。缶が市場に出回るようになったのは1930年代に入ってのことです。米容器リサイクリング協会によると、当時、各飲料メーカーは缶入り飲料を普及させるため、『缶なら、どこにいても飲み終わったらその場で捨てられます』と宣伝文句にしていたというから驚きですよね。

 

ちなみに、使用済みの容器をどこに持っていけば保証金が戻ってくるかご存知ですか?ニューヨークでは販売店や回収センターに持っていけば返金してもらえます。スーパーなどには写真のような機械が設置されているところもあります。この機械に自分で1本ずつ容器をいれればレシートがでてきます。それをお店の窓口に持っていき現金化してもらいますが、場所によっては機械から直接お金が出てくるところもあります。

 

 

ということで、飲料水やソーダなどを買ったときのレシートに掲載されている「Bottle Deposit」(あるいはBD)とは「容器の保証金」であること、皆さんはご存知でしたか?