東京・ニューヨーク間をおよそ30分で飛ぶことが出来る
超音速兵器の飛行実験が行われました。
実験機は途中で行方不明になりました。
ファルコンHTV2は、史上最速・音速の20倍にあたる、
時速2万920キロメートルで滑空するよう設計されています。
東京→NY間の1万850キロは飛行機だと12時間かかりますが、
ファルコンの速度だと、わずか31分で到着します。
国防総省の発表によりますとファルコンを搭載したロケットは、
現地時間11日の午前7時45分にカリフォルニア州の
バンデンバーグ空軍基地から打ち上げられました。
しかし、打ち上げからおよそ9分後に通信が途絶え、
位置の把握が出来なくなったということです。
国防総省は、太平洋上の予定された海域に落ちたと見られると発表しています。ファルコンには核兵器の搭載も可能で、地球上のどこでも1時間以内に攻撃できる兵器としてこれまでおよそ237億円を投じて開発が進められていました。一部のメディアは、国防総省には次の機体を組み立てる予定がなく、今回の実験の失敗で開発が終わる可能性もあると報じています。
<NY支局 山野孝之>