“殺人アメーバ”で死亡相次ぐ

提供 CDC
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熱波の影響も指摘されています。

 アメリカ南部で過去2ヶ月間で温かい水で繁殖する

アメーバに感染した9歳の少年ら3人が死亡しました。

 

死亡したのは南部ヴァージニア州のクリスチャン・スティックランド君(93人です。スティックランド君は先月末、釣りのキャンプに参加した際に川の水につかりました。一週間後に頭痛を訴え、発熱しました。母親のアンバーさんは『次の朝、あの子は起きようとしなかったし、眠りに落ちていった。その後、私が誰なのか、何を言っているのか分からないという顔で見つめるの。怖くなってすぐに小児科医に行った』と話す。スティックランド君は今月5日に脳炎のため死亡しました。

 

 遺体からはアメーバのネグレリア・フォーレリーが検出されました。このアメーバは、25度から35度の温かい水で見つかることが多く、人間の鼻から神経を通じて脳に侵入することが分かっています。アメリカでは6月にルイジアナ州で水道水から感染した20代の男性が死亡したほか今月13日にはフロリダ州で16歳の少女が死亡しました。少女は川で泳いだ際に感染したものと見られています。

 

アメリカではネグレリア・フォーレリーへの感染は過去10年間で32件にとどまっていて、CDC・アメリカ疾病対策センターは、感染は非常に稀な例だとしています。アメリカ南部は、この夏、記録的な熱波に襲われ、気温の高い状態が続いていました。アメリカのメディアは専門家の話として温かく、動きのない水にはなるべく入らないよう薦めています。ネグレリア・フォーレリーは日本にも広く分布しています。久留米大学医学部のホームページよりますと日本国内ではこれまでに4例の感染が確認されていて患者はいずれも死亡しています。

 

<NY支局 山野孝之>