金相場大幅下落 鼻息荒いダイヤモンド商人

 

 このところ高騰を続けてきた金相場に異変が起きている。

 24日、NYの金先物相場は、前日よりも104ドルの大幅下落で1オンス=1757ドル30セントとなった。

 およそ3年5ヶ月ぶりの下落幅だ。

 前日には、1オンス=1900ドルを一時超えて最高値を更新、すわ、2000ドルかとも言われていたのだが・・・

 同じ日、マンハッタンの宝石店が集まる「ダイヤモンド街」で

 アメリカにいる外国人記者向けに異例のツアーが行われていた。

 「Buy now!(今が買い時だ!)」 

 宝石商の男たちが金の次にはダイヤモンドが来る、と鼻息荒く勧めてくる。

 実際、店頭でダイヤモンドを物色する客に声をかけると

 「金みたいに安全資産として買いに来た」というひともいた。

 

 ただ、ここで気をつけたいのが、金とダイヤモンドは同じ資産としては一緒ではない。

 金は、日々共通の価格(ニューヨークならマーカンタイル商品先物取引所)が出るが、

 ダイヤモンドは、その産地やカットの仕方、透明度などによって雲泥の差がでる。

 そして素人目にわからないのが現実だ。

 また、装飾品としてのダイヤは、中古品として売る場合は値崩れしやすいという点も否めない。

 ここは各自の見極めが必要だ。

 

 

 <NY支局 外山 薫>