
未だに行方が分からないリビアのカダフィ大佐。
リビア国内に潜伏していると見られていますが、
亡命先として複数の国が名乗りを挙げています。

まずは、親交が厚かった反米左派の筆頭格
ベネズエラのチャベス大統領は、
「必要なら友人に安全を提供する」と発言しています。

同じく反米のニカラグア政府高官も
「ニカラグアは喜んで受け入れる」としています。
キューバも受け入れを表明しています。

またリビアに近い西アフリカのブルキナファソは「政治亡命を求められれば応じる用意がある」としています。
カダフィ大佐、引っ張りだこなんですが、カリブや、中南米には来ないという見方もあります。
クリスチャンサイエンスモニターは国際刑事裁判所の加盟国の領空を通らずに入国することが難しいこと。
リビアから遠く離れるため新政権への抵抗を指揮するのが不可能になることから、
キューバや中南米を亡命先に選ぶことはないとしています。
しかし、いっぽうで、「カダフィ大佐は、論理的な人物ではなく、行くべきではないと分かっていながら
これらの国に向かう可能性はある」ともしています。
<NY支局 山野孝之>