ニューヨーク直撃の可能性も モンスターハリケーン接近中

NASA Goddard MODIS Rapid Response
NASA Goddard MODIS Rapid Response

ニューヨークを含め、早くも5つの州で非常事態宣言が出されています。

 アメリカ東海岸に大型のハリケーン、アイリーンが接近しています。

 

 

National Hurricane Center
National Hurricane Center

ハリケーン・アイリーンは、中心付近の気圧が951ヘクトパスカル、平均風速が秒速51メートル、最大風速が62メートルのカテゴリー3勢力を保ったまま、東海岸を時速20キロで北上しています。

 

カテゴリー32500人以上の死者・不明者を出した2005年のカトリーナの上陸時と同じ強さです。日本の気象庁の表現に置き換えると「非常に強い台風」に相当します。

 

国立ハリケーンセンターによりますとアイリーンは、現地時間28日午前8時頃にカテゴリー2に勢力をやや落としながら首都ワシントンに再接近し、28日の午後から夜にかけてニューヨーク市付近を通過すると予想されています。ニューヨーク市を直撃すれば大きな被害が出る可能性があります。アイリーンの接近を前にニューヨーク、ノースカロライナ、バージニア、メリーランド、ニュージャージーの4つの州が、早くも非常事態を宣言しています。このうち、ノースカロライナ州では沿岸部の住民ら20万人に避難を呼びかけています。アメリカのメディアはアイリーンによって5500万人に影響が出る可能があるとしています。

 

<NY支局 山野孝之>