米国は景気後退の瀬戸際 ダウ一時300ドル安

米国は景気後退の瀬戸際にあります。6日のニューヨーク株式市場は、9月がその始まりになるかもしれないと、実感させられる相場展開でした。

 

 

 

 ダウ平均は朝方から下落し、一時300ドル以上値下がりしました。その後は買い戻しの動きもあり、終値は100ドル96セント安の1万1139ドル30セントでした。3日連続の下落です。

 大きな要因はギリシャ問題です。EUなどからの融資の実行ができないのではないかとの懸念が広がったためです。市場では、このままギリシャ問題が行き詰まれば「ユーロの崩壊につながりかねない」と怖い言葉がささやかれています。先週末と週明けは米国の雇用問題が世界の市場を揺さぶりました。6日は欧州の財政問題が市場を萎縮させました。

 世界経済にとっては超特大の「お荷物」ですが、ともに解決の糸口が見えていません。「二番底」を懸念する声が出始めています。