同時テロと真珠湾攻撃 NY市の学習指導要領に

 同時多発テロから10年です。ここに来て、同時多発テロと旧日本軍による真珠湾攻撃とを同じようにとらえる動きが一段と広がっています。

 ニューヨーク市教育庁は今月に入り、教育指導要領に、同時テロを学校でどう教えてゆくかという項目を追加しました。その中に同時テロと真珠湾攻撃を比較して教える場合の指導のポイントが記されています。今後、多くの子供たちが同時テロと真珠湾攻撃を「共通の意味合い」で学習することになります。

 またニューオーリンズにある第二次世界大戦博物館では7日から世界貿易センタービルの鉄骨と、真珠湾で攻撃を受け沈没した戦艦「アリゾナ」の残骸が並べて展示されています。

 米国人にしてみれば、ともに領土、領海を踏みにじられた屈辱の出来事です。ただ、多くの日本人は、旧日本軍の行為とはいえ真珠湾攻撃が同時テロと並んで紹介されることに違和感があるはずです。