下院補選で民主2敗 耳の痛い話ばかりの大統領

 CNNが発表した世論調査ではオバマ大統領を支持しない人は55%となり、過去最悪となりました。そんな中、13日に投開票が行われたニューヨーク、ネバダ両州の連邦議会下院の補欠選挙は、ともに共和党が勝利しました。大統領にとっては耳の痛い話ばかりです。

 ニューヨーク州の補選は、インターネットで知り合った女性に自分のパンツ姿の写真を送り付けた民主党議員の辞職に伴うもので、共和党の新人が勝利しました。この選挙区は民主党が90年ほど守ってきた議席で、民主党にとっては大きな打撃となっています。

 またネバダ州は、失業率が全米で最も高く、雇用問題にはことさら敏感です。オバマ大統領は前回の大統領選でネバダ州で勝利し、昨年の中間選挙時も上院で民主党が勝っています。今回の下院補選でも当初は民主党有利と言われていました。

 ニューヨーク・タイムズ紙は補選について伝える記事の中で投票に来た61歳の女性の話を紹介しています。

 「大統領に、あなたはいい仕事をしていない、というメッセージを送らなきゃいけない」--。

 2つの補選の結果を的確に言い表しているのかもしれません。