【Trivia】アメリカ式お歳暮!?

封筒にメッセージカードなどを添え現金をいれます。
封筒にメッセージカードなどを添え現金をいれます。

アメリカに住んでいて最もうっとうしいものの一つがチップ制度。レストランで勘定をもらったときやタクシー代を払うときなど、計算するのが本当に厄介です。そしてクリスマス・シーズンになるとホリデー・チップのことを考えなければなりません。

 

そこでTrivia! 

ホリデー・チップとは一体何なのでしょうか?

答えは、、、

一年間いろいろお世話になった人たちに感謝の意を込めて渡す現金のことです。

 

お世話になった人に感謝するという意味では、日本のお歳暮に似ているかもしれません。ただホリデー・チップの難しいところは、渡す相手によって金額がまちまち。誰にどれだけ渡したらいいのか、思案に暮れてしまいます。

 

ビジネス専門局FOX Businessが掲載しているホリデー・チップ・ガイドによると、渡す相手として一般的なのは、自分が住んでいるアパートのドアマン、郵便配達員、行きつけの美容師、ベビーシッター、家政婦などなど。金額はドアマンなどには1人約15ドル~20ドル程度。ただし、特別に感謝したいドアマンなどには40ドル~50ドルが通常のようです。ベビーシッターや家政婦などには大体報酬の1週間分。美容師には通常料金と同額を渡すのが一般的だそうです。ただし、郵便配達員など公務員は20ドル以上の現金や、ギフトを受け取ることが禁じられているので、注意が必要です。

 

大きなアパートなどではこの時期になると、スタッフ一同の名前が記されている挨拶状が届くそうですが、様々な従業員を合わせると20人以上になるところもめずらしくないとか。20人全員に20ドルづつ渡したとして、合計で400ドル。なかなかの出費です。ちなみに、まとめて数百ドルを封筒にいれて渡し、スタッフで山分けしてもらうケースもあるようです。

 

ところで、消費者向け専門誌コンシューマー・リポートによると約5割の人が子供が通う学校の先生に現金や商品券などの贈り物をするそうです。子供たちによる手作りのギフトをそえて一緒にあげることも多いようです。それぞれ日本とは違う文化だなとつくづく思います。

 

相変わらず景気が低迷しているアメリカ。今年のホリデー・チップ・ガイドの中には、家計が苦しい場合は、小額のギフトあるいは感謝の気持ちをつづった手紙でも十分。決して無理する必要はないと呼びかけるアドバイスも目にします。

 

ということで、アメリカではクリスマス・シーズンになると、お世話になった様々な人にホリデー・チップを渡すことを皆さんはご存知でしたか?

 

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