【Trivia】グラウンドホッグ・デー

パンクサトーニ、グラウンドホッグ・クラブ 提供 撮影:George Powers
パンクサトーニ、グラウンドホッグ・クラブ 提供 撮影:George Powers

22日はグラウンドホッグ・デー。毎年アメリカのテレビではあるお馴染みの光景が流れます。

タキシードに山高帽と、正装した紳士たちが、グラウンドホッグと呼ばれる小さな動物を取り囲み、

なにやら重大な発表をするのです。

 

そこでTrivia!

グラウンドホッグ・デーとは一体何の日なのでしょうか?

 

答えは、、、

冬眠から覚めたグラウンドホッグの最初の行動からその年の冬の長さを予測し、春の訪れを予報する日なのです。

 

ペンシルベニア州のパンクサトーニーではグラウンドホッグ・デーを記念して毎年この日、恒例の行事が開催されます。パンクサトーニー・グラウンドホッグ・クラブの会員が冬眠していたグラウンドホッグを穴から出して春の訪れを占うのですが、グラウンドホッグが自分の影を見たかどうかで春の訪れが分かるという伝説に基づくそうです。

 

パンクサトーニの公式ウェブサイト(http://www.groundhog.org/によれば、グラウンドホッグが自分の影を見ると、あと6週間ほどはつらい冬が続くことになり、影がなければ春はすぐそこまできているという予報が成り立つとのこと。言い換えれば、その日(グラウンドホッグ・デー)、晴れていれば影が見えるので冬はしばらく続き、曇っていれば影が見えず春がすぐそこまで迫っている、ということになりそうです。

撮影:George Powers
撮影:George Powers

ちなみに、このグラウンドホッグ、ウッドチャックなどとも呼ばれることがあるネズミ目リス科マーモット属の生き物だそうで、見た目にはモグラとリスの兄弟みたいですよね。

 

昔から動物は天災や天候を予測する能力があるといいますが、グラウンドホッグは冬眠をすることから春の訪れに敏感ということで儀式の主役に抜擢されたそうです。もともとはドイツで行われていた儀式で、ドイツからの移民が多いパンクサトーニーでも伝統が受け継がれています。地域によってはハリネズミやプレーリー・ドッグ(ネズミ目リス科)で予測するところもあるようです。

 

パンクサトーニーは人口6500人程の小さな街ですが、この日には米国内からはもちろん、海外からも儀式に参加しようとたくさんの人が訪れます。この行事を取材する人気気象予報士のロマンスを描いた映画『Groundhog Day』(恋はデジャ・ブ:邦題)が1993年に公開された後は訪問者がさらに増えたそうです。

 

ということで、毎年22日のグラウンドホッグ・デーとは待ち遠しい春の予報が出る日であることを、皆さんはご存知でしたか?

 

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