【Trivia】地下鉄とドブネズミ

ニューヨークの地下鉄の駅で電車を待っているとよく目に付くものがあります。丸々太ったドブネズミです!ちょっとやそっとのことでは驚かないのがニューヨーカーですが、電車の内で居眠りをしていた乗客の顔にネズミが駆け上がった映像がローカル局ニュースで流されると、さすがに市民の間で大きな話題になりました。年々繁殖し続けるネズミは、地下鉄作業員にとっても頭痛の種。ついに地下鉄労働組合が立ち上がり、これ以上のネズミの繁殖を防ごうと、あるコンテストを開催しています。

 

そこでTrivia!

地下鉄労働組合がはじめたコンテストとは一体なんでしょうか?

ネズミのいない地下鉄を!と訴える労働組合員。
ネズミのいない地下鉄を!と訴える労働組合員。

答えは、、、

醜いネズミの写真コンテスト。

 

ニューヨークの地元メディアによると、地下鉄構内におけるネズミ横行の背景には、地下鉄の運営に当たっているニューヨーク州都市交通局(MTA)の経営難があるようです。予算削減策の一環として清掃員の人員カットを余儀なくされたほか、構内のごみ箱の数も減ってしまいましたが、その結果、ごみを線路に投げ捨てる人が増えたようです。車内が汚れたままの状態も目立つようになり、ネズミが徘徊するようになりました。かつて線路上では多く目撃されていたネズミが、今ではホームや車中にまで侵攻してきたのです。駅や構内で作業をする労働者がネズミの襲撃?を受けるハプニングも増えているそうです。

 

そこで、これ以上不衛生な環境で仕事をするのはうんざりだと、MTA労働組合が立ち上がりました。「ネズミのいない地下鉄を!」を合言葉に、地下鉄利用者によるゴミの投棄防止を呼びかけることにしました。

 

ネズミ人口増大への意識を高めてもらい、撲滅運動の後押しをしてもらおうというものですが、具体的には、市民に地下鉄でネズミを目撃した時に写真を撮ってもらいコンテストに応募してもらう、というものです。コンテスト勝者には1ヶ月乗り放題の地下鉄定期が贈られます。

第1回目の優勝作品
第1回目の優勝作品

291回目の勝者が発表されましたが、その写真には地下鉄プラットフォームによじ登ってくる醜くも怖~いネズミの姿が見事に収まっています。

                 

2回目のコンテストが現在進行中、みなさんも応募してみませんか。次回は定期に加え、なんと500㌦相当のギフト券ももらえるそうですよ。ちなみに、どの写真が一番不快なものか、ウェブサイト上で誰でも投票することができます。ウェブサイトはこちらhttp://ratfreesubways.com/

次回の勝者発表は322に予定されています。

 

ということで、NY地下鉄労働組合による醜いねずみの写真コンテスト、皆さんはご存知でしたか?

 

写真提供:TWU Local 100 

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