【Trivia】カラフルな卵

毎年春先になると、店頭などで色とりどりに染められた卵や、卵を形どった商品を見かけます。

そこでTrivia!

このカラフルな卵は一体何なのでしょうか?

答えは、、、

イースター・エッグと呼ばれ、イエス・キリストの復活際「イースター」を祝うのになくてはならないものです。

私たち日本人には馴染みの薄いイースターですが、実はキリスト教信者にとっては、キリストの誕生を祝うクリスマスよりも大事な日だという声もあります。アメリカの歴史を紹介するサイト「History.com」 によると、各宗派により毎年イースターの日にちが異るようですが、3月21日の春分の日以降にでる満月の後の日曜日にお祝いする宗派が多いようです。今年は48日がイースター・サンデーです。

さて、卵に装飾をし始めたのは13世紀頃と言われています。信者はイースターの前に断食をしますが、肉や卵を食べることができないため、こういった食物を口にできるイースターの日を心待ちにしていたそうです。そして、久しぶりに食べる卵はご褒美のようで、綺麗に装飾したのが伝統の始まりだとか。卵は命の象徴という解釈もあるようです。通常はゆで卵の殻を染めたり、絵の具で塗ったりして装飾をすることが多いのですが、近年ではチョコレートでできたものや、お菓子が入ったプラスチックの卵を代用することも多くなっています。

ホワイトハウス公式ウェブサイトより 
ホワイトハウス公式ウェブサイトより 

ところでイースターといえば、このカラフルな卵の「転がし競争」や庭などに隠した沢山の卵を誰が一番早くかつ多く見つけられるかどうかを競う「エッグ・ハンティング」がつきものです。ホワイト・ハウスではイースター翌日の月曜日に大統領とファーストレディが主催する卵の転がし競争が毎年の恒例行事となっています。敷地内にある芝生の上で、柄の長いスプーンを使って卵を転がし誰が一番早くゴールインできるかを競います。今年でなんと134回目を迎える伝統的なイベントで、抽選で選ばれた親子など一般参加者が大統領一家と一緒にこのイベントを楽しみます。今年は35000人以上の参加を見込んでいるそうです。ちなみに、卵を転がすのは、キリストがお墓からでて復活した時に転がった石を卵に見立てているという説があるからのようです。

そして、マンハッタンでは毎年イースター・パレードが開催されます。イースター・エッグと共に、多産の象徴とされる兎が登場します。イースター・バニーと呼ばれ、着ぐるみやぬいぐるみをよく見かけます。イースターは毎年春分の日以降ということで、春の訪れをお祝いするパレードにもなっています。

ということで、カラフルな卵はイースターをお祝いするのに使われるイースター・エッグということを皆さんはご存知でしたか?


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