アメリカで現在発売されている桜の記念切手。一体何の記念なのでしょうか?
答えは、、、
日本からアメリカに桜の木が寄贈されて今年で100周年、それを記念したものです。
日本ではお花見の季節となりましたが、実はアメリカでも日本の桜を堪能できる場所がいくつもあります。ニューヨークでいえば、ブルックリン区にある植物園が有名です。園内には200本の桜があり、毎年桜祭りが開催されることでも知られています。ただ、アメリカで桜といいえばやはり首都ワシントンの桜ですよね。ポトマック河畔に3000本の桜が美しい並木をかたちどっていますが、1912年に当時の東京市長だった尾崎行雄氏が日米友好のシンボルとして寄贈したものです。
記念切手はその100周年を契機に発行されたものですが、米郵便公社によると、1億枚限定で3月末から発売されています。この切手のお披露目が先日、ワシントンの桜祭りでありました。切手は2枚一組になっていますが、100周年を念頭に、左側の切手には1912年当時をイメージし着物姿の女の子たちが、そして、右側には今日の服装をした人々が描かれています。切手は2枚合わせても、あるいは1枚でも楽しんでもらえるようなデザインになっています。
この切手は米国内向け普通郵便用のものですが、値段が印刷されていないいわゆる“フォーエバー”切手になっています。綺麗な桜の絵が印刷された切手が、料金が値上がりしてもそのままいつまでも使えるよう配慮されたのでしょうか。最近では手紙を送ることは少なくなりましたが、桜のシーズン中にこの切手をはって手紙を送ってみるのも風情があっていいですね。ちなみに、日本でも100周年を記念した切手が発売されているそうです。
ということで、日本から100年前にアメリカに寄贈された桜を記念して、記念切手が販売されていることを皆さんはご存知でしたか?
*ワシントンの桜祭りは4月27日まで開催されています。http://www.nationalcherryblossomfestival.org/)
写真提供:USPS