すっかり暖かくなってきた今日この頃ですが、今回はニューヨーク周辺の桜情報についてお伝えします。
今年で日本からアメリカに桜が寄贈されて100年。アメリカで桜といえば首都のワシントンD.C.の桜を思い浮かべる方が多いと思いますが、ニューヨークにも桜の名所がいくつかあります。
まず、マンハッタンの122丁目とリバーサイド・ドライブに位置しているSakura Park(サクラ・パーク)。約2000本の桜が植えられています。1912年にニューヨーク在住の日本人や日系人の提案により日本から運ばれた桜ですが、ニューヨーク市のウェブサイトによると、最初に桜をのせて日本を出発した船は悲惨なことに航海中に沈没。2回目の挑戦でようやくニューヨークに到着したそうです。毎年春になると沢山の人々を魅了していますが、そんな歴史があることを知る人は少ないかもしれません。
そして、サクラ・パークの近くにあるリバーサイド・パークも桜の名所です。100丁目から125丁目にかけてハドソン川に沿うように植えられた見事な桜を楽しむことができます。こちらは1930年代に植えられたとのこと。その他にもマンハッタンではセントラルパークや、パークアベニューなどでも美しい桜を楽しむことができます。
また、ニューヨークのトレンドやイベントを紹介する雑誌タイム・アウト・ニューヨークは、春の人気イベントとしてブルックリン植物園で毎年開催される桜祭りを紹介しています。1914年につくられた日本庭園を背景に桜を眺めると、まるで京都を訪れているかのような気持ちになります。今年の桜祭りは4月28日、29日両日に開催されますが、3月に一度気温が上がったせいか、例年に比べ開花が早いようです。桜祭りの時には葉桜になってしまいそうですが、日本の伝統文化や近代文化を紹介するコーナーもあるので大勢の人で賑わうことになりそうです。
さらにニューヨークのお隣のニュージャージ州のブランチ・ブルーク公園の桜もなかなかの見ものです。こちらの公園でも4月7日~27日まで桜のイベントや日本の文化紹介が催されています。
ということで、ニューヨーク周辺のいたるところで、花見ができることを皆さんはご存知でしたか?