今年の夏、ニューヨークで流行っているファッションって何？と聞かれれば、真っ先に頭に浮かぶのがシースルー･ファッションです。マンハッタンを歩いていると透けて見える素材を使った涼しげなシャツなどを着ている女性が目立って増えています。
実はシースルー･ファッションが登場したのは数年前のことです。雑誌「ニューヨーク」が、2008年に市内で開催されたあるファッションショーを取り上げていますが、その時シースルーのドレスをまとったモデルたちが登場して話題となりました。全身シースルーのドレスをまとい、さっそうと舞台を歩くモデルたち。女性の体のラインを思い切り強調した斬新なスタイルでした。しかし、過激すぎるという意見も少なくなく、街中ではなかなか見ることはありませんでした。
ところが、昨年頃からセレブたちがシースルーのドレスをまとい始め、アカデミー賞などのレッドカーペットに登場するようになりました。相変わらず過激なファッションだ、などと否定的な見方がつきまとっていますが、今年になって、一般の女性たちもシースルーの洋服が解禁にでもなったかのように身にまとうようになっています。街中のショーウィンドなどでもよく見かけるようになりました。
ブラウスやシャツをはじめ、ロングスカート、ワンピースなど、いずれもシースルーの商品が揃っています。ミニスカートやショートパンツをはいた上から羽織る長めのシースルーのコートなどは脚を長く見せる効果があるそう。
エレガントさや、セクシーさをほどよく融合させたシースルー・ファッションは主に女性たちの間で人気ですが、男性用のシースルーのスーツもあるとか。
そんなシースルー・ファッションの流行に、生徒に登校時の着用を禁止するニューヨーク市内の高校も現れています。