【マンハッタン情報】ナニーさん情報

ニューヨークの街角ではベビーカーを押しながら散歩するナニーさん(ベビーシッター)たちの姿をよく目にします。カリブや中南米諸国出身の人が多いようですが、彼女たちは主に共働き夫婦のヘルパーとして、留守宅の子供の世話などをする人たちです。

物価高のマンハッタンに住む共働き夫婦にとって子供が出来たときの悩みは深刻です。育児のために仕事を辞めてしまえばブランクができてしまい復職は難しいという現実があるからです。そんな事情もあり、一人分の給料をそっくりナニーさんに注ぐことになったとしても仕事を続けるというカップルが少なくないようです。

 

子供を保育園にあずけるというチョイスもありますが、そういった施設ではスキンシップなど十分な愛情を注いでもらえないと考えるカップルが多いようです。そこで、ナニーさんを雇うということになりますが、経験があり信頼できる人、なおかつ子育ての方針が一致するナニーさんに出会える可能性はそれほど高くありません。面接で合格となったナニーさんも、雇った後に様々な理由から解雇せざるを得ないケースも多々あるようですが、豊かな供給市場があるわけではありません。

 

昨年子供を産んだ友人によると、なんと、妊娠したことが分かった時点からナニーさん探しを始めたそうです。評判のいいナニーさんは、長いウェーティング・リストがあり、激しい争奪戦も覚悟しなくてはならないとか。人気のナニーさんは報酬が高く、私立大学の学費ほど(年間35万㌦?)かかるという話をよく聞きます。そのため、どちらかが仕事をやめて子供の世話をした方が経済的と考えるカップルもいます。平日に公園などでベビーカーを押す若い男性を見かけることも結構あります。

 

ところで、ニューヨークタイムズ紙によると、マンハッタンに住むパワー・カップルの子供の世話をするナニーさんの中には年収10万㌦以上を稼ぐ人もいるそうです。彼女たちはスーパー・ナニーと呼ばれ、自分自身もマンハッタンの高級マンションに住まいを構えているそうです。

<NY みずほ>