【マンハッタン情報】ソフトドリンク販売を大幅制限か

アメリカでは肥満や糖尿病が深刻な問題となっていますがニューヨークも例外ではありません。同市当局によれば、肥満や糖尿病関連の病気で死亡するニューヨーカーは毎年約5800人にも上るそうです。

 

そこで健康志向の強いニューヨーク市のブルームバーグ市長が立ち上がりました。、ソフトドリンクの販売規制を提案したのです。糖分を多く含む炭酸飲料などの大量摂取が肥満や糖尿病をひきおこす大きな要因の1つになっていると言われているからです。

規制案の内容は、小売店、レストラン、屋台、映画館などで販売されているソフトドリンクの容量を最大16オンス(約473ml)に制限するというものです。現在、店頭で売られているソーダなどはラージサイズで32オンスあるいはそれ以上のものがあるので、半分以下に制限されることになります。

 

ただ、お店によっては炭酸飲料がペットボトルの水よりも安く販売されていることがめずらしくないため、多くの市民がついついソーダを買ってしまうという別な問題もありそうです。なお、糖分をそれほど多く含まない乳製品や果汁を含んだ飲料水、さらにはダイエット炭酸飲料などは除外されます。

 

724日にブルンバーグ市長が提案した規制案に対する公聴会が開かれましたが、医師たちからは、肥満や糖尿病防止に大きく貢献する条例だと、支持する声が挙がりました。しかし、その一方で、ビジネスに重大な影響を及ぼすとする大手ソーダ・メーカーや外食産業関連の人たちからは反対の声があがり、条例化されれば訴訟も辞さない構えです。

 

さらに、「どんな飲み物をどれだけ飲むのか」は、市民がそれぞれ自分で決めることで、政府や法律で規制されるべきものではないと、反対する人も少なくないようです。

 

このソフトドリンク販売規制案、913日に市議会で採決される予定です。

<NY みずほ>