【マンハッタン情報】都市芸術プログラム

ニューヨーク市のウェブサイトより
ニューヨーク市のウェブサイトより

ニューヨークの街中を歩いているとさまざまな場所で芸術作品を目にします。公共の広場や道路沿いのバリアなどに施されているアートワークを目にすることがありますが、実はこれらのアートワーク、ニューヨーク市交通局とコミュニティー団体が協力して取り組んでいる“都市芸術プログラム”がスポンサーしています。

ニューヨーク市交通局は、これらの場所に展示する作品を毎年春と秋の2回募集しています。年中募集される秋の部門については、今年は10月19日が締め切りです。アーティストは作品の制作や展示した後の保管などに協力してくれるコミュニティー団体を見つけ、チームを組んで応募する仕組みになっています。

 

今回募集している展示場所は、マンハッタン、ブルックリン、クイーンズ、ブロンクスに各2箇所、スタテン島に1箇所設けられています。また、指定された場所以外にも、交通局が所有し管理している場所であればアーティスト・サイドが展示場所として提案することもできます。

 

交通局によると、作品が採用されたアーティストとコミュニティー団体には材料費や制作費の一部として上限5000ドルの奨励金が寄与されます。展示場所には殺風景かつ人通りの多いところが優先的に選ばれるそうです。市側にとって街の美化につながる効果が得られる一方アーティストにとっても不特定多数の市民に鑑賞してもらえるチャンスとなります。作品は最長11ヶ月間にわたり展示されます。

また春の部は車道と自転車道を区切るコンクリートのバリアにデザインを描く作品が募集されます。さらにパーキングメーターなどにアートを描く部門は一年中募集されていますが、双方ともアーティストが単独で応募することが可能です。

 

ちなみに、2008年に始まったこの都市芸術プログラムを通して展示された作品はこれまでに85点以上に達したそうです。

 

展示場所のリストや応募方法など詳しい情報はニューヨーク市のウェブサイトをご参照ください。

http://www.nyc.gov/html/dot/html/sidewalks/urbanart_prgm.shtml#partners

 

<NY みずほ>