米大統領選開票特番に6680万人

米大統領選挙と米連邦議会の上下両院選挙などが116日投開票されたが、同夜、地上波テレビネットワークやニュース専門局などは全国に向け一斉に開票特別番組を放送した。プライムタイム(米東部時間午後8時-11時)では合計13のテレビ局がオバマ大統領再選にいたる模様を克明に伝えたが、ニールセン社の速報によれば6680万人の市民がこれらの番組にチャンネルを合わせた模様だ。(この数字には各社がオバマ大統領の当確を伝えた午後11時-11時半の視聴者数は含まれていない)


初の黒人大統領誕生を待って7150万人がブラウン管に見入ったといわれた前回08年大統領選に比べ6%減少した。

 

今回、プライムタイムで最多視聴者数を獲得したのが地上波テレビNBCネットワークで、1210万人を引き付けた。ちなみに、NBCは午後1112分、他社に先駆けオバマ大統領当確を報道した。NBCに続いたのがニュース専門局Foxニュース・チャンネル(FNC)で1150万人。開局以来最高のプライムタイム視聴者数を記録した。3位につけたのが地上波ABCネットワークの特番で1050万人、ニュース専門局CNNは930万人(08年比25%減少)で4位、地上波CBS790万人で5位だった。

 

一方、ケーブル局の特番は、プライムタイムを含む午後7時から午前2時までと長時間にわたったが、同時間帯ではCNNが平均視聴者数880万人を獲得、宿敵FNC870万人をわずかながらも抑えトップに立った。


また、オバマ大統領の勝利宣言を待った午前1時台の視聴動向を見ると、保守的報道で知られるFNCの視聴者数が270万人だったのに比べ、CNN820万人とチャンネル・カラーを印象付ける結果となった。

 

ニールセンによれば、選挙特番を見た熱心な視聴者が高齢者層に集中していることも分かった。55歳以上層の61.5%が選挙特番を見たと答えたのに対し、1849歳層では45.2%と半数を割った。

<テレビ朝日アメリカ 北清>