ニューズ社、ケーブル局好調で増収増益

米経済紙ウォールストリート・ジャーナルや地上波テレビFoxネットワークなどを傘下に置くメディア大手ニューズ・コーポレーションの79月期決算は、相変わらず好調なケーブル局などのおかげで売上高は前年同期比2.3%増となる814000万㌦を記録した。また純利益は、デジタル映像技術関連子会社NDSのシスコ・システム社への売却益などが寄与し、昨年同期の約3倍増にもなる223000万㌦を計上した。

同社を率いるメディア王、ルパート・マードック氏(写真・左上)は声明の中で、「二桁台の成長を遂げたケーブル局に加え、映画部門やテレビ番組販売が好調だった」と強調した。経済・金融情報の配信などに当たるブルームバーグ社のアナリスト、ポール・スウィニー氏は、「(米企業の中でも)最も堅実な四半期決算だった」と評価している。

ケーブル局を見ると引き続き高視聴率を獲得し続けているニュース専門局、Foxニュース・チャンネル(FNC)に加え、若者向けケーブル局FXも元気で、放送部門ばかりでなくグループ全体の牽引車となっている。同期売上高は広告収入が8%増となったうえ、ペイテレビ事業者(CATV、衛星放送、電話会社IPテレビ)に課す配信料収入が16%増になったことから、前年同期比15.5%増の244900万㌦、営業利益は10億㌦の大台に近づく95300万㌦(23%増)に達した。米メディア企業が抱えるケーブル局の中でも突出した業績をあげている(ブルームバーグ)。


地上波テレビを見ると、ネットワークテレビの全国向け広告収入が同期に開催されたロンドン五輪の独占放送にあたったNBCネットワークに奪われたかたちで減少したものの、選挙CMなどで好調だったローカル局がペイテレビからの配信料も前年同期比倍増したことから、売上高は同3.9%95900万㌦。営業利益は同17.3%増となる15600万㌦だった。

<テレビ朝日アメリカ 北清>