米タイムワーナー決算、減収減益

ニュース専門チャンネル「CNN」や映画及びテレビ番組制作会社「ワーナー・ブラザース」などを傘下に置く米メディア・娯楽企業大手「タイムワーナー」がこのほど20141012月期決算を発表。売上高は前年同期比1%減の752500万㌦、純利益は27%減少の71800万㌦と減収減益となった。同社傘下は主にケーブル局群を束ねるターナー部門、有料チャンネルHBOをかかえるホーム・ボックス・オフィス部門、ワーナー・ブラザース部門があるが、ターナー部門及びHBO部門が健闘したものの、映画部門が振るわなかった。また、全部門に渡った大型リストラ費用も減益の大きな要因となった。

ターナー部門の売上高は前年同期比2%増となる26億㌦。部門傘下のケーブル局TNTTBSが放送した大リーグのプレーオフ戦の視聴率が低調だったことなどが影響し広告収入が1%減少したが、CNNや海外におけるターナー・ネットワーク群が健闘したこと、さらにはペイテレビ事業者(CATV、衛星放送、電話会社)から支払われる配信料が前年同期比5%増となったことも大きく寄与した。

ホーム・ボックス・オフィス部門の売上高は前年同期比6%増となる13億㌦。オリジナル番組制作費が嵩んだが、インターネット動画配信アマゾン・プライムへの番組販売やHBOの加入料収入増などが大きく貢献した。

同社の稼ぎ頭であるワーナー・ブラザース部門の売上高は前年同期比5%減の38億㌦。映画やテレビ番組のDVD販売やビデオゲーム販売が不調だった。映画部門は、前年同期に公開されたスーパーマンの続編『マン・オブ・スティール』や『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』に見合うヒット作に恵まれなかったことが大きな要因。


今回の決算報告について、ウォール街の著名なアナリスト、マイケル・ネイサンソン氏は、「同期はターナー部門のケーブル局の視聴率が芳しくなったので、広告収入が大幅に減退すると見ていたが被害はそれほど大きくなかったのが驚きだ」と述べ、ややポジティブな分析を披露。一方、米総合情報会社ブルームバーグのアナリスト、ポール・スウィーニー氏は、「タイムワーナーのみならず他メディア企業の業績を見るとペイテレビからの配信料収入が増え続けているのが目立つが、広告収入を上げていかなければならない」と苦言を呈している。

14年通期の売上高は3.4%増の274億㌦。純利益は4%増の38億㌦だった。

<テレビ朝日アメリカ 北清>