若者向けニュース・サイトが存在感発揮

米国のオバマ大統領が今年に入って新興ニュースサイトとのインタビューに立て続けに応じ話題になっている。インタービューを獲得したのは「Vox(ヴォックス)」と「BuzzFeed News(バズフィード・ニューズ)」。両サイトは有力紙ワシントン・ポストや政治サイト「Politico(ポリティコ)」出身の記者が編集長を務める質の高いニュース専門サイトとして注目され始めている。利用者の大半が米国でミレニアル世代(2000年代に成人あるいは社会人になる世代)と呼ばれる若者層で占められているのが特徴だ。

これまで時の大統領とのインタビューといえば、地上波テレビネットワークや有力新聞社など既存メディアが優先されてきたが同メディアの読者や視聴者が高齢化の傾向にあることを受け、ミレニアル世代へのアピールを狙ったホワイトハウスが両サイトに白羽の矢を立てた格好だ。

米調査会社コムスコアによれば、201412月におけるバズフィードのユニークビジター数は7685万件。ヴォックスは同2200万件を記録しているが、オバマ大統領との単独インタビューで両サイトの知名度は格段に上がっている模様だ。

ネットに流れているミレニアル世代を追いかけているのはホワイトハウスだけではない。ミレニアルは広告主が一大ターゲットにしている視聴者ということもあって、既存メディアの報道部門も同層追求に懸命だ。例えば地上波テレビ3大ネットワークのひとつCBSネットワークでは昨年暮れ、ネット上の24時間ニュース専門ビデオサイト「CBSN」を立ち上げたほか、ABCネットワークは、話題のニュースが中継レポートで見れる動画サイト「abcnews.go.com/live」を立ち上げるなど、各社、ネット好きのミレニアル取り込みに着手している。

ところで、米調査会社イーマーケッター(eMarketer)によれば、201412月、ニュース&メディアサイトで一番人気があったのがヤフー・ニュース。同月の訪問者数は23950万件だった。これにハフィングトン・ポスト、CNN.com、アキュウェザー(AccuWeather.com)、ウェザー・チャンネル(Weather Channel)などと続いているが既存メディアが運営するネットサイトでトップ10に食い込んだのは、CNN.com3位)、Foxニュース(9位)、ニューヨーク・タイムズ(10位)の3社に留まっていて、ほとんどがネット専門ニュースサイトで占められている。ちなみに、バズフィード・ニューズを含む総合メディアサイト「バズフィード」は7位にランクされている。

<テレビ朝日アメリカ 北清>

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