Netflix、国内加入者数4000万人超

米動画配信サービス最大手ネットフリックス(Netflix)がこのほど発表した201513月期の決算は、予想を上回る新規加入者数を得たことで、売上高は前年同期比24%増となる15 7000万㌦を記録した。純利益はドル高による為替差損益などの影響を受け、前年同期比54.7%減少となる2370万㌦だった。

同期新規加入者数は四半期ベースとしてはこれまで最高の490万人を獲得。同社が見込んでいた400万人を大きく上回る好結果となった。このため決算発表直後の同社株価は12%の値上がりとなる534㌦を付け、同社の時価総額は290億㌦に達した。地上波テレビCBSネットワークや有料チャンネルShowtime(ショータイム)などを傘下に置く米メディア企業大手CBSコーポレーションの時価総額310億㌦に迫るものだ。

  加入者数の内訳を見ると、飽和状態が指摘される国内市場では新規加入者228万人を獲得、合計4000万人の大台に乗せた。積極進出を図る世界市場は2090万人。全加入者数は6230万人に達し、加入者による視聴時間は100億時間に達したとしている。同社は今年46月期にはさらなる新規加入者250万人を見込んでいる。

飛ぶ鳥を落とす勢いの背景について、同社幹部は、オリジナル・コンテンツの頻度の高い投入を強調する。同期もホワイトハスを舞台にしたサスペンスドラマ『ハウス・オブ・カード』の新シリーズに加え、人気女優でコメディアン兼脚本家でもあるティナ・フェイがプロデュースするコメディー『Unbreakable Kimmy Schmidt』やサスペンスドラマ『Bloodline』をデビューさせた。

今後もオリジナル番組制作に重点を置く編成方針を続けていく考えだが、今年は昨年の4倍増となる320時間分の新番組を展開してい行くという。同社は新番組が隔週でデビューすることになるだろうと攻勢の手をゆるめる気配はない。

 ネットフリックス人気にあやかろうと、昨年暮れから今年にかけソニーの「プレイステーション・ビュー」や衛星放送大手ディッシュの「スリンングTV」など様々なインターネット上の番組配信サービスが立ち上がっている。ウォール街の著名アナリスト、リッチ・グリンフィールド氏は、「ネットフリックスの長期的ゴールは既存テレビ放送に取って代わること。このまま拡大を続ければそのゴール達成が早まることになる」と解説している。同社CEO(最高経営責任者)リード・ヘイスティングス氏は、「20年後には番組ネット配信が“放送”を凌駕するだろう」と豪語している。

<テレビ朝日アメリカ 北清>

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