2015年

5月

14日

ニュースを知らない?デジタル世代

米国ではミレニアル世代と呼ばれる1834歳層のニュースへの関心が薄れている、というのが通説だ。ところが、その通説をくつがえす調査結果がこのほど明らかになった。AP通信とシカゴ大学の全国世論調査センター(NORC)の合同調査によれば、同層の85%が「自分にとって大切と思えるニュースはフォローする」と答えたほか、「毎日ニュースをチェックする」と答えた若者は69%にも及び、「ニュースに疎いミレニアル」というイメージとは裏腹な結果となっている。同調査の対象になった一人、フロリダ州に住む24歳の大学生は、「我々がどれだけ世の中のことを知っているか、一般の人は気づいていないのではないか」と述べている。

また、「ミレニアルは常にインターネット上をサーフィンしている」という見方も実情とはかけ離れているものであることが明らかになった。同調査によれば、同層の90%がスマホを、50%以上がタブレットを所有していると答えているが、「常にインターネットを利用している」と答えた若者は51%に過ぎなかった。

ところで、ネット利用で一番多かったのが電子メール。全体の72%が「ネット接続時にメールをチェックしたり送ったりする」と答えた。これに「友達が何をしているのかをチェックする」(ソーシャルネットワーク経由)が71%で続き、3番目に多かったのが「ネット上で音楽を聴く、テレビ番組や映画を見る」(ストリーミング配信利用)で68%だった。そして、「世界の出来事・ニュースをチェックする」と答えた若者が65%にも上り、ここでもニュースへの関心度が高いことが確認された。

ただ、ミレニアルの中で、「新聞を読む」「テレビのニュース番組を見る」「ネット上のニュース・サイトをチェックする」若者は少なく、主にスマートフォンを使ったソーシャルネットワーク(フェイスブック利用が断トツ)が圧倒的なニュース源であることも判明。他世代とのニュースへの触れ方に大きな違いがあることも浮き彫りになった。

また、同デジタル世代のニュース入手方法は、「ソーシャルネットワークでたまたま知った」などと受け身的であることや、「友達が話していたから」などと、ニュースの話題や範囲が狭くなる恐れがあることが懸念材料として挙げられたほか、情報の信ぴょう性なども含めた内容に対する判断力がこれまで以上に求められることを指摘する声も上がっている。

<テレビ朝日アメリカ 北清>

American Media