米民主党初のTV討論会が高視聴率

 2016年米大統領選挙の民主党指名争いに名乗りを上げている候補による初のテレビ討論会が1013日、ネバダ州ラスベガスで開催された。主催者CNNテレビは米国初の女性大統領を目指すヒラリー・クリントン前国務長官をはじめ、自称民主社会主義者バーニー・サンダース上院議員ら5人の候補者を招いて、米東部時間午後8時半から2時間半にわたった討論会を中継した。

 ニールセン社の速報によると、先に開催された共和党候補による討論会には及ばなかったものの、平均視聴者数1530万人に達する高視聴率を獲得。これまでケーブル局で中継された民主党大統領候補による討論会中最高の視聴率となったほか、広告主が報道番組視聴者のターゲットにしている2554歳層の平均視聴者も480万人に達し、過去最高記録を塗り替えた。また、ケーブル局で放送されたスポーツ番組を除く全番組中歴代6位の記録となり、同夜地上波4大ネットワークが放送したプライムタイム番組の視聴率を侵食するほどだった。 

 なお、過去ケーブル局が開催した民主党候補TV討論会の最高視聴者数は08年に行われたオバマ候補(現大統領)対ヒラリー・クリントン候補が参加したときのもので、平均視聴者数は830万人。同年、地上波テレビABCネットワークが主催した討論会は1070万人だった。

 一方、CNNは同夜、討論会の模様をインターネット上でも生中継(ライブ・ストリーミング)したが、午後1020時にビューアー数が98万件とピークに達し、こちらも報道番組のライブ・ストリーミング数過去最高記録を樹立した。

 共和党候補による討論会はすでに2回開催され、保守系ニュース専門局Foxニュース・チャンネル(FNC)が86日に開催した第1回目の討論会は平均視聴者数約2400万人に達し、予備選中の討論会としては米テレビ史上最高を記録している。型破りで物議を醸しだす発言で知られる不動産王ドナルド・トランプ氏の存在と合計11人という多彩な候補者による熾烈な舌戦などが視聴者を引き付けている格好だ。

 第2回目を主催したCNNは視聴率競争でFNCに大きく水をあけられており、同討論会をバネに人気浮揚を狙ったが、平均視聴数はFNCを若干下回ったものの約2300万人に達し、開局以来最高の視聴率を獲得した。

 ちなみに、CNNは第2回目討論会番組の30CM(コマーシャル)料金を通常のプライムタイム番組料金の3540倍となる20万㌦を課した模様。

<テレビ朝日アメリカ 北清>

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