【テレビ保有世帯の8割がDVR, Netflix,またはVODを利用】

米国のテレビ保有世帯の82%がDVR、Netflix、あるいはVODを利用し、このうち2つを利用している世帯は30%、3つすべてを利用している世帯は14%にのぼることがLeichman Research Group, Inc.の調査でわかった。
 これは全米1211世帯の調査によるもので、64%がNetflixかAmazon Prime、あるいはHuluのSVODに加入しており、53%が月極利用者だ。Netflixの加入率は54%(2011年には28%)、DVR利用者は53%(同44%)で、Netflix加入者がDVR利用者を初めてうわまわった。
 On-DemandやDVR、VOD、Netflixのようなタイムシフトはテレビ視聴の形を大きく変化させてきたが、米国のテレビ保有世帯の半数がDVRを保有し、半数がNetflixに加入していることになる。興味深いのが、DVRやNetflixを見ながらも、テレビで何をやっているかを見るために、スイッチをしばしばテレビに合わせるとした回答が46%にのぼることで、タイムシフト視聴に拍車がかかっていることは確かだが、テレビ番組への関心は保ち続けている

とLeichman Research Groupは結論付けている。
 またConsumer Technology Associationの調査によると、2016年のVideo視聴は、週16.8時間と、2012年に比べて30%増えているのだが、テレビ受像機で見た人の割合は51%(2012年は62%)で、スマートフォン21%(同16%)、PC・タブレット29%(同23%)で視聴した人の割合に比べて減少し、テレビとそれ以外のデバイスがほぼ半々で拮抗している。
 米国では、2017年はデジタル広告料がテレビ広告料を上回ると予想されており、Videoの視聴もstreaming サービスによる視聴がTVでの視聴を上回ると予想されている。
ただし、mobileでの視聴者の3分の1が、画質への不満がある、と答えており、TVなどの大画面での視聴の価値が改めて見直されていることも確かだ。