eMarketerの調査(3月14日)によると、2017年の米国でのデジタル広告市場は前年比16%増、総額で830億ドル(約9兆2960億円)に上る見込みだ。デジタル広告市場を牽引するのは今年も検索広告(search
AD)マーケットの巨人Googleと、display、mobileマーケットを席巻するFacebookで、Googleは前年比15%、Facebookは32%の広告収入増を予想しており、米国内デジタルマーケットでのGoogleのシェアは40.7%で、Facebookのシェアは19.7%に伸びるとみている。
Facebookはdisplay Adの分野では全米の39%とトップのシェアを誇るが、今後record 、live双方のVideo contentsに注力することによってさらにユーザーを増やすとみられている。
注目されているのは、mobile displayを唯一の広告ビジネスとしているSnapchatで、2017年の広告収入見込みは前年比158%の7億7000万ドル(約862億円)。2年後の2019年にはおよそ3倍の22億ドル(約2464億円)が見込まれている。
しかしSnapchatは、総額で580億ドル(約6兆4960億円)に上る米国内のmobile AD マーケット全体では1.3%を占めるにすぎず、FacebookとGoogleを合算した57%からは大きく水をあけられている。
米国のmobile Adマーケットは、2016年には467億ドル(約5兆2300億円)だった規模が、3年後の2019年には823億ドル(約9兆2176億円)に成長することが見込まれており、シェア争いが注目されている。
Search ADマーケット、ことにmobile searchの分野ではスマートホンの普及によってGoogleの優位が年々進み、2017年には285億5000万ドル(約3兆1976億円)の収入が予想され、 search ADマーケットの78%をGoogleが占めると見られている。