オリンピック・チャンネル本格放送7月15日からスタート

国際オリンピック委員会(IOC)とアメリカ・オリンピック委員会(USOC)、NBCUniversalは、7月15日から米国国内で「オリンピック・チャンネル――チームUSAのホーム The Olympic Channel: Home of Team USA」の本格放送をスタートする、と発表した。
 オリンピック・チャンネルは、昨年のリオデジャネイロ五輪でも、一部競技映像の放送、streamingなどが実験的に行われたが、今回の米国内の「オリンピック・チャンネル」は、24時間の専門チャンネルで、AT&T、DirectTV、Comcast、Spectrum、Verizonなど、米国の主要な通信会社の展開するPay-TVで放送されるもので、そのカバーは3500万世帯に及んでいる。この他Hulu、Sony PlayStationVue、YouTubeTVなどでもStreamingされるほか、全米で放送権を持つNBCのサイトNBCSports.comやNBCSorts appでもLive streamingの視聴を可能とするなど、幅広いOTTにも展開する本格的スポーツチャンネルの誕生だ。

「オリンピック・チャンネル」は一年を通じて、アメリカ人選手の活躍する競技を中心に、世界中から主要な競技大会を伝えるほか、もちろん夏季、冬季の五輪、パラリンピック大会ではライブで競技の模様を伝えることを「売り」にしている。IOCのマイク・パークマン(Mike Parkman)Global Olympic Channelジェネラルマネージャーは、「われれわにとって最初の全国的テレビチャンネルのスタートは、グローバルな基盤を発展させるうえで、新しいエキサイティングなステップだ」と発言している
 放送は今年7月23日からブダペストで始まる世界水泳の放送を皮切りに、8月4日ロンドンで開幕する世界陸上、7月28日からウィーンで開催されるビーチバレーボール世界選手権などをカバーし、2017年内だけでも400時間を越える五輪関連番組を組む予定だ。
 NBCは、夏季五輪大会は1988年から、冬季大会は2002年から米国内独占放送権を保持していいて、オリンピック開催中は、NBC以外のチャンネルには一切競技映像が出ないほどの徹底した権利管理を行っており、視聴率アップへの番組編成の核と位置付けている。