FOX、6秒CMを導入へ ――デジタルとTVで

Fox Television やFox Cable Networksを傘下に収めるFox Networks Groupは、今年10月からデジタル・プラットフォームとオン・デマンドに6秒CMを導入することを決めた。その2、3か月後にはTVでも6秒CMを本格的にスタートさせる予定だという。
 米国でもTVのCMは15秒単位が基本だが、すでにデジタルではGoogleやYouYubeが6秒CMを導入している。
Foxとしては、まずオン・デマンドの長尺番組の前や、スポーツコンテンツの直前にスキップ不可能な6秒CMを流す予定だと言う。
Fox は、デジタルでは収集したデータに基づき、視聴層を絞ったターゲットCMへの移行を進めており、The Wall Street Journal紙(6月19日付)によると、2016年はその前年に比べてCM時間数を75%削減して、対象への正確なリーチを心がけたという。

またFoxの強みは、Studio(制作部門)が番組だけではなく、アドバタイザーのCMも制作していることで、interactive広告では85%を自社の制作部門で制作し、残りの15%が持ち込みとなっている。今回の6秒CM制作にあたってもフォーマットの開発から制作まで、Foxはアドバタイザーを支援する予定だ。
しかしTVでは15秒や30秒CMが主流として残すことは確実で、Foxのデイヴィド・レヴィDavid Levy上級副社長は「さまざまな広告フォーマットをさまざまな長さで視聴者、ユーザーに届けることが目的」であり、6秒CMの導入によって、ユーザーのフラストレーションを解消し、CM飛ばしやCMブロックに対抗することができるだろうと語っている。