調査会社Park Associatesによると、米国OTT動画サービスの契約者数トップ10は以下のようになっている(2016年)。
1位 Netflix
2位 Amazon Video (Amazon Prime)
3位 Hulu
4位 MLB. TV (メジャーリーグ・野球)
5位 WWE Network (プロレスリング)
6位 Sling TV (スキニーバンドル)
7位 HBO Now (オリジナルドラマ)
8位 Crunchyroll (アニメ)
9位 Showtime (エンタメショー、ボクシングなど)
10位 CBS All Access (CBSとそのローカル局)
これはSVODのランキングだが、上記の10サービスはいずれも契約者を前年から伸ばしている。
Netflix、Amazon Prime、Huluは想像がつくが、注目すべきは、MLB (メジャーリーグ野球)、プロレスリングのWWE (World Wrestling Entertainment)など、スポーツ専門動画サービスがランクされていることだ。ことにWWE
Networkは、米国でのプロレス人気を反映していると言える。月額9ドル99セントで試合のライブ映像やオリジナルコンテンツが視聴可能で、契約者数は150万人を超える。WWEのファンの40%は女性で、WWEの4人の女性レスラーは、SNSを使って常に情報発信をしていて、TwitterでもFacebookでもフォロワー数のトップ10に入っている。
そしてこの調査でもうひとつ注目すべきは、OTT動画サービスの利用者の多くが、画面の小さなスマートフォンやタブレットではなく、テレビ・セットで動画を見ていることだ。大画面であることと、米国ではスマートテレビが普及し、テレビそのものがインターネットに接続されているため、OTTへのアクセスが容易であるためだと言えるだろう。