ABC、視聴率測定にOOH(out-of-home)を採用へ

Disney-ABC Television GroupeのABC Networkは、ニールセンの全国OOHシステムを視聴率調査で採用することに決めた。
OOHとはOut-of-home、通常は電車の中吊りや屋外広告など、家庭以外の場所で接触する広告の総称だが、この場合は、個人測定器による、家庭外での視聴率調査を意味する。
 ABCはこれにより、ABCが放送するすべてのコンテンツとコマーシャルのC7 (放送当日とその後7日間)の視聴率を、通常の視聴率に加えてカウントすることにした。
 測定方法は個人携行用のPPM(Portable People Meter)という測定器をつけた全米7万7000人をサンプルとして調査するものだ。2年前のFOXの試験的な調査によると、スポーツ番組のOOHによる測定では、C7で家庭調査のデータを19.1%押し上げたと言う。

スポーツやニュース番組、そして子供番組がOOHによる数字の伸びがことに期待される分野で、いずれもDisney-ABCにとっては得意の領域だ Television Groupeのシンディー・デイヴィス上級副社長は、「われわれは、視聴者が本当は何を見ているのか、を忠実に反映させたでデータを知りたいのだ」と述べて、OOHへの期待を語っている。
 しかし、PPMは外出時の携行が必要で、エンコードされた放送信号を読み取れないケースもあり、その信頼性に疑問を投げかける声もある。