Apple、ハリウッドの老舗スタジオを買収か

動画配信への参入を表明したITの巨人Appleが、ハリウッドの老舗スタジオであるカーヴァー・スタジオCulver Studiosの買収に乗り出すとのではないか、と見られている。
カーヴァー・スタジオは1918年の創設で、サイレント時代からハリウッド映画を支えてきた。ヴィヴィアン・リーとクラーク・ゲーブルの『風と共に去りぬ』や、ヒッチコック監督の『レベッカ』などが撮影されたハリウッドでもっとも伝統あるスタジオのひとつだ。
Appleは作品のライツを買い取って配信するのではなく、あくまでもオリジナル作品の制作、配信にこだわっていて、10億ドル(約1100億円)の年間予算をオリジナル作品に充てるとみられている。最低でも12本のオリジナル番組を制作する予定だ。
ハリウッドの制作エージェントによれば「Appleは目覚めた。そして『本気でやる』と言っている。2、3年前とは大きな違いだ」と、Appleの「本気度」を証言している(”The Financial Times”, 1 Sep.)。

Appleは2021年までに、コンテンツ関連の売り上げを現在のほぼ2倍の500億ドル(約5兆5000億円)に伸ばす計画で、そのためにも、ハリウッドのヒット制作者の一本釣りと制作スタジオの買収を本格化するとみられている。