NBCSports、平昌冬季五輪を毎日Live Streaming

 米国内の五輪独占放送権を持つNBCが、来年2月の平昌冬季五輪を連日、合わせて1800時間にわたりライブ配信(Live Streaming)すると発表した。

 ライブ配信するのは102のメダルを争う15の競技で、もちろん NBC、

 NBCSN、USA、CNBC、Olympic Channelの5つのNBC系チャンネルでも放送する。

 

 NBCSportsは前回のソチ冬季五輪でも1000時間、昨年のリオ五輪では4500時間に及ぶ配信を行ったが、全競技に及ぶ1800時間は、冬季五輪としては初めての試みだ。

 NBCスポーツ・グループのリック・コーデラRick Cordellaデジタル・メディア担当副社長は「メディアの状況は変化している。視聴者はあらゆる種類のデバイスで競技を楽しみたいと考えている」と語っている。

 ストリーミングを見るためには、ユーザーはケーブルか衛星のPay-TV加入者番号を入力する必要があり、Pay-TVの自社チャンネルへ誘導しようという戦略で、番号入力のいらない30分の「お試し無料視聴」を設けている。

 NBCは昨年のリオ五輪では、約12億ドル(約1344億円)の営業売上を記録し、その10パーセントがストリーミングの収入だった。ライブ配信の40パーセントが結線したテレビ(スマートテレビ)で視聴されており、今後も大幅な伸びが期待されている。

 さらにNBCSportsではオンデマンドのライブラリーを設け、ハイライトや選手のプロフィール、リプレイを置く予定で、約300人のスタッフをデジタル専用に配置する計画だ。また毎日2時間規模のデジタル配信のみのオリジナル番組を制作する予定で、フィギュア・スケートやアイス・ホッケーなどを中心に、その日のハイライトや冬季五輪ならではのシーンをまとめていく、という。

 Social mediaとの連携では、NBCは今回もBuzzfeedやSnapchatと協力し、若者向けに五輪競技のショート番組を制作・提供していくことになっている。