Netflix、2018年は700本のオリジナル作品を制作

 

 Netflixは2018年中に、約700本のオリジナル・コンテンツを制作する予定であると発表した。

 

 デイヴィッド・ウェルズDavid Wells CFOによれば、Netflixの戦略は「コンテンツを増やすこと」の一言に尽きる。「Netflixにとっては、作品がどこの誰によって作られようがどうでもよい。だれがどこでつくろうが、最高のコンテンツを手に入れることがわれわれの至上命題なのだ」とウェルズCFOは3月1日のコンフェレンスで語っている。

 

  とはいうものの、Disneyが自社の動画配信へ準備を進め、いくつかの人気作品をNetflixから引き上げるなど、動画配信マーケットの競争が激しくなる中、まだライブラリー作品に乏しいNetflixとしては、オリジナル作品制作に集中投資する戦略は今年も変わらず、今年は80億ドル(約8880億円)を投じて約700本のオリジナル作品を制作する予定で、そのうち80本はドイツのサイコ・スリラー”Dark”やメキシコの”Club de Cuervos”など、米国外で制作する外国語作品になるという。

 

 Netflixは2017年末の時点で、世界中に1億1760万人のストリーミング契約者を抱えているが、ウェルズCFOによれば、世界中には中国を除いても7億人のブロードバンド・ユーザーがおり、「未契約者の数の方が、契約者数よりも多いことが、われわれの可能性を示している」と強気の姿勢をみせている。

 

 また、今年はマーケティングに前年比50%増の20億ドル(約2220億円)を充てる予定で、「これまでは、稼いだドルはコンテンツに使うのがベストだと考えてきたが、マーケティングこそ、コンテンツ投資に相乗効果をもたらすものだと確信し、増額することにした」と語っている。